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和田
地車
の「やりまわし」について 平成17年11月10日作成 平成18年 2月 3日訂正 本来、地車は大勢の曳き手によりまっすぐに進むだけで、街角を曲がる構造になっていません。 それをいわば無理やりに勢いよく走りながら曲げることを「やりまわし」と言っています。
やりまわしの上手下手は、まず第一に地車を直角に曲げる正確さであり、次にできれば勢いよく即ち速さ、この二点で決まります。 一般的なやりまわしの手順は次のように行われます。 1.交差点に
纏
が到達すると、纏の前を走っている各町の交渉係が話し合いを行いやりまわす順番 を決める。原則として到着順にやりまわしを行う。 2.交差点の手前約10メートルに引かれた停止線まで地車を曳いて進み一旦停止する。 3.曳き手の両側に付いている多くの安全委員が 綱先 、 綱中 及び 綱元 すべて に異状が無いかを確認し、旗や 団扇 を上に掲げ、綱先から順に安全確認を綱元の横に付いている 青年団長に合図を送る。この時、団長は地車のすぐ前にいるので、綱先や綱中の状況はまったく見えませ
ん。 4.すべての安全が確認できれば、団長は笛(ホィッスル)を「ピー」と吹く。 5.これを合図に地車の鳴物係(
鉦
、小太鼓、大太鼓、横笛)が走るモードになり、綱元の青年団
は全力で地車を曳き始め加速する。 6.同時に
大屋根
の大工方は、最初は曲がる側の屋根の上で踊り始め、やりまわしの直前に地車が
傾いた場合に備えて反対側の屋根に飛び移り、外足を突っ張って構える。 7.地車が街角にさしかかると、曲がる側の前梃子を入れる。地車はこの前梃子を入れた輪(こま)を中心に
回転する。 8.同時に
小屋根
の大工方はタイミングをみて屋根を団扇で叩いて、後梃子の者に曲げるように合
図する。 9.この合図を受けて後梃子の者は全員で力を合わせて直角になるように曲げる。地車が丁度よい程度まで 曲がると大工方は団扇を上に揚げて前後に振り、これ以上曲げる必要がないことを合図する。後梃子の 者は、舵取り役であるが、地車の真後ろにいるため地車がどちらを向いているかが分からず、いつも
大工方からの合図を待っている。 10.この際、直角に曲がり切れていなければ大工方は、再度、小屋根を叩いて更に曲げるように後梃子の者に
合図し、後梃子の者はもう一度全員で後梃子を振り角度を調整する。 11.また直角以上に切りすぎていれば、反対側の大工方が後梃子の者に合図をし、切りすぎた角度を戻し調整
する。
このようにやりまわしには、曳く者や曲げる者、これらに指示する者など、統制の取れた組織力 が重要です。まず正確さが第一で、できれば速さが求められます。しかしスピードが速すぎると横 転の恐れがあり、また速くても正確に直角に曲がらないと評価は低くなります。いわばやりまわし は統制力の取れた力比べであると言えます。 いわばだんじり横転の危険の恐怖心にうち勝ってのやりまわしなのです。
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